奥谷喬司さんの死去について

動物学者で東京水産大学名誉教授、日本貝類学会名誉会長の奥谷喬司さんが2025年1月10日に亡くなったことが、1月12日に「軟体動物多様性学会」のX（旧ツイッター）を通じて公表されました。享年94歳でした。

奥谷喬司さんの業績

奥谷さんは、貝類の多様性や生態系の理解に貢献した著名な研究者です。彼の研究は、特に以下の分野において重要な成果を上げました。

• 軟体動物の分類: 貝類やイカ、タコなどの分類に関する研究。
• 生態学的研究: 貝類の生態や生活史に関する詳細な研究。
• 著書の執筆: 多くの著書を通じて、一般の人々にも貝類の魅力を伝えました。

経歴

• 生年月日: 1931年9月15日、福岡県門司市（現・北九州市門司区）に生まれる。
• 学歴:
• 1954年: 東京水産大学増殖学科を卒業。
• 1966年: 東京大学から理学博士を取得。「相模湾およびその周辺海域の深海性貝類の分類、分布生態ならびに古生態学的関連についての研究」で博士号を取得。
• 職歴:
• 1954年: 水産庁東海区水産研究所に勤務。
• 1961年から1962年: 米国スクリプス研究所に学ぶ。
• 1979年: 国立科学博物館動物研究所研究室長に就任。
• 1984年: 東京水産大学教授に就任。
• 1996年: 定年退官後、名誉教授に。
• 1995年から: 日本大学生物資源科学部教授、海洋科学技術センターの顧問やアドバイザーも歴任。
• 学会活動: 日本貝類学会の元会長であり、国際頭足類諮問委員会（CIAC）の名誉委員としても活動。

葬儀について

葬儀は家族葬で執り行われるとのことです。奥谷さんのご冥福をお祈りいたします。

【訃報】奥谷喬司博士（東京水産大学名誉教授、日本貝類学会名誉会長）が2025年1月11日逝去されました。94歳でした。葬儀は家族葬で執り行われるとのことです。当会からは数年前に退会しておられましたが、著名な貝類研究者であられましたのでお知らせするとともに、謹んでご冥福をお祈りいたします。

— 軟体動物多様性学会【公式】 (@SocStudMollDiv) January 12, 2025