スピードスケート鈴木恵一さん腎不全で82歳で死去、世界記録を2度も樹立

鈴木恵一さんの訃報

スピードスケート男子500メートルの元世界記録保持者であり、1972年札幌冬季五輪の選手宣誓を務めた鈴木恵一さんが、2025年1月21日に腎不全のため亡くなりました。享年82歳でした。

鈴木恵一さんの詳細な経歴

初期の経歴

• 生年月日: 1942年11月10日
• 出身地: 樺太
• 高校: 北海道苫小牧工業高等学校
  • 在学中の1960年、国体で500mと1500mの2冠を達成。
  • 1961年には国体とインターハイの500mと1500mでそれぞれ2冠を獲得。

大学時代

• 大学: 明治大学政治経済学部
  • 1966年に卒業。

スピードスケート選手としてのキャリア

• 世界記録: 1968年と1970年にスピードスケート500mの世界記録を樹立。
• オリンピック出場:
  • 1964年インスブルックオリンピック: 500mで5位入賞、1500mで31位。
  • 1968年グルノーブルオリンピック: 世界記録保持者として出場するも、レース直前にアクシデントに見舞われ8位に終わる。
  • 1972年札幌オリンピック: 選手団主将として選手宣誓を行うが、前年に引退を宣言しており、19位に終わる。

引退後の活動

• プロ野球: 西武ライオンズ球団職員として広報担当を務める。
• 日本スケート連盟:
  • 2006年トリノオリンピックではスピードスケート日本代表監督を務める。
  • 2010年バンクーバーオリンピックでは日本選手団全体の総監督として全競技代表の総指揮を執る。

主な競技歴

• 1964年: 第58回世界オールラウンドスピードスケート選手権大会で500m優勝。
• 1965年: 第59回世界オールラウンドスピードスケート選手権大会で500m優勝。
• 1968年: ドイツ・インツェル競技会で500mの世界新記録を樹立（39秒3）。
• 1970年: ISUスプリントスピードスケート選手権大会で38秒50の世界新記録を樹立。

鈴木恵一さんは、スピードスケート界において多大な影響を与えた選手であり、その功績は今もなお語り継がれています。

家族葬の予定

鈴木さんの葬儀は家族葬として行われる予定です。