台湾の俳優バービー・スーさんが東京で死去

台湾の俳優バービー・スーさん（中国語名・徐熙媛）が、2025年2月2日に肺炎のため東京で死去したことが報じられました。享年48歳でした。妹で歌手のシュー・シーディー（徐熙娣）がインスタグラムでこの悲報を伝え、台湾メディアも3日に報じています。訪日中の死去に対し、台湾では衝撃が広がっています。

死因と経緯

シーディーはインスタグラムで、「新年、私たち家族は日本に旅行しました。私の最愛で優しい姉は残念ながらインフルエンザと肺炎で亡くなりました」と投稿しました。スーさんは春節（旧正月）に夫、子供、妹、母親らと共に日本旅行中にインフルエンザを発症し、その後肺炎を併発しました。遺体は日本で火葬され、家族は遺灰を台湾に持ち帰り告別式を行う予定です。

症状と診断

スーさんは先月29日にせき込む症状があり、神奈川県箱根町に宿泊していました。30日と31日はホテルから出ず、2月1日に東京の病院でインフルエンザA型と診断され、薬を処方されました。しかし、深夜に容体が急変し、救急搬送されましたが、2日午前7時に死亡が確認されました。

台湾におけるインフルエンザの状況

台湾では例年、春節中がインフルエンザのピークとなるとされています。台湾紙「三立新聞」は3日、「大S（スーさんの愛称）と彼女のグループは春節初日の29日に日本を訪れた。大Sは出発前から体調が悪かったが、家族と旅行するために日本に飛んだ」と報じており、台湾国内で罹患していた可能性が指摘されています。

SNSでの反響

スーさんの死去が報じられると、中華圏のSNSでは「日本流感」がトレンド入りしました。春節期間中、多くの中華圏観光客が日本に旅行していることも影響していると考えられます。また、中国疾病予防コントロールセンターは昨年12月27日にインフルエンザなどの呼吸器感染症の流行がピークを迎えていると発表しており、スーさんの死因となったインフルエンザによる肺炎は特に注目されています。

スーさんの経歴

バービー・スー（徐熙媛）は、台湾の女優、歌手、司会者、タレントとして広く知られています。彼女の経歴は以下の通りです。

基本情報

• 生誕: 1976年10月6日、台湾・台北市
• 死没: 2025年2月2日、日本・東京都
• 配偶者: 汪小菲（2010年 – 2021年）、ク・ジュンヨプ（2022年 – 2025年）

初期のキャリア

• 子役・CMモデル: 幼少期から子役やCMモデルとして活動を開始。
• アイドルデュオS.O.S: 1994年、実の妹シュー・シーディーとともにアイドルデュオ「S.O.S（シスターズ・オブ・シュー）」としてデビュー。1995年には日本デビューも果たし、3枚の日本盤CDアルバムをリリース。

主な作品

• テレビドラマ:
  • 「流星花園」（2001年） – ヒロインの牧野つくし役で大ヒット。
  • 「流星花園II」（2002年） – 同役で続編にも出演。
  • 「戦神〜Mars〜」（2004年） – 麻生キラ役で人気を博す。
  • その他、多数のドラマに出演。
• 映画:
  • 「大海計画」（1989年）
  • 「私の中に誰かがいる」（2003年）
  • 「シルク」（2006年）
  • 「未来警察 Future X-cops」（2010年）など。

バラエティ番組

• バラエティ番組の司会や音楽の作詞も手掛けるマルチタレントとしても活動。特に台湾のバラエティ番組での活躍が目立つ。

プライベート

• 2010年に中国の実業家ワン・シャオフェイと結婚し、2人の子供をもうけるも、2021年に離婚。2022年には韓国の歌手ク・ジュンヨプと再婚。
• 2020年には日本でマスクを1万枚買い占め、武漢に送ると発表し、日台で炎上したこともある。

死去

• 2025年2月2日、東京で肺炎により死去。訪日中にインフルエンザを発症し、その後悪化したとされています。