間宮芳生の死去と業績
間宮芳生(まみや・みちお)さんは、2024年12月11日に肺炎のため95歳で死去しました。彼は戦後日本の音楽界をリードした作曲家として知られ、多くの革新的な作品を残しました。
葬儀情報
通夜は12月17日午後6時、葬儀は12月18日午前11時30分から東京都目黒区の羅漢会館で行われます。喪主は長女のえまりさんです
音楽教育と初期の活動
- 独学からの出発: 間宮さんは、音楽の教育を受けることなく独学で作曲を学び、1948年に東京音楽学校(現・東京芸術大学)作曲科に入学しました。ここで池内友次郎に師事しました。
- 民謡の研究: 卒業後、日本の民謡に強い関心を持ち、民謡を基にした独唱とピアノのための作品を多数作曲しました。特に「合唱のためのコンポジション」シリーズや「日本民謡集」が代表作として知られています。
主要な作品とスタイル
- オペラ: 間宮さんは、オペラ「昔噺人買太郎兵衛」「ニホンザル・スキトオリメ」「鳴神」「夜長姫と耳男」「ポポイ」などを手がけ、特に「ニホンザル・スキトオリメ」は高く評価されています。
- 室内楽と管弦楽: 彼の作品には、弦楽四重奏曲やピアノソナタ、交響曲などがあり、前衛的なスタイルが特徴です。また、映画やテレビの音楽も多く手がけ、スタジオジブリの「火垂るの墓」や大河ドラマ「坂本龍馬」などに楽曲を提供しました。
受賞歴と国際的な評価
- 受賞歴: 彼は数々の賞を受賞しており、1958年には「合唱のためのコンポジション」で毎日音楽賞、1992年には紫綬褒章、1999年には勲四等旭日小綬章を受賞しました。
- 国際的な活動: 間宮さんの作品は、フィンランド、ハンガリー、カナダ、ソ連、中国、米国など、世界各国の音楽祭で演奏され、国際的な評価を得ています。
文化への貢献
- 静岡音楽館AOIの芸術監督: 1995年から2005年まで静岡音楽館AOIの芸術監督を務め、地域文化の発展にも寄与しました。
ホッソー
間宮芳生さんは、戦後日本の音楽界において重要な作曲家として、多くの革新的な作品を生み出しました。彼の音楽は、日本の民謡や伝統音楽を基にしながらも、前衛的なスタイルを取り入れたものであり、オペラや映画音楽など多様なジャンルで活躍しました。受賞歴や国際的な評価も高く、彼の業績は今後も多くの人々に影響を与え続けることでしょう。
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