マリアンヌ・フェイスフルさんの死去について
英歌手で女優のマリアンヌ・フェイスフルさん(Marianne Faithfull)が、2025年1月30日(日本時間31日)に死去しました。享年78歳です。彼女の広報担当者は、1月23日にロンドン市内での死去を発表しました。
フェイスフルさんの経歴
初期の人生
- 生年月日: 1946年12月29日
- 出身地: イギリス・ロンドン・ハムステッド
- 家族背景: 父親は大学教授、母親はオーストリアの名門貴族の家系出身で、幼少期に両親が離婚し、修道院で育ちました。
音楽キャリアの始まり
- 結婚とデビュー: 17歳で美術商のジョン・ダンバーと結婚。その後、ローリング・ストーンズのマネージャーに見出され、1964年に「涙あふれて(As Tears Go By)」で歌手デビューを果たしました。
- アイドルとしての成功: デビュー後、彼女はポップ・アイドルとしての地位を確立し、多くのヒット曲をリリースしました。
ミック・ジャガーとの関係
- 恋愛関係: 1966年から1970年までミック・ジャガーと交際。彼との関係は彼女の人生に大きな影響を与えましたが、流産や精神的な不安定さから自殺未遂を繰り返すなど、困難な時期も経験しました。
- スキャンダル: 1967年にはドラッグ所持で逮捕され、清純派のイメージが崩壊しました。
復活と後年の活動
- 音楽活動の再開: 1979年にアルバム『ブロークン・イングリッシュ』をリリースし、歌手としての第一線に復活。90年代以降は女優としても活動を再開しました。
- 映画出演: 2006年には映画『マリー・アントワネット』でマリア・テレジア役を演じ、2007年には『やわらかい手』で主役を務めました。
最後の時期
- 健康問題: 2010年以降は体調を崩しがちでしたが、2020年には新型コロナウイルスに感染し、入院することもありました。2025年1月30日に死去しました。
峰不二子のモデルとしての影響
マリアンヌ・フェイスフルさんは、アニメ『ルパン三世』のキャラクター峰不二子のモデルとしても知られています。特に、彼女が1968年に公開された映画『あの胸にもういちど』で演じたレベッカ役の姿が、不二子のキャラクターに影響を与えたとされています。また、フェイスフルの喋り方も峰不二子のキャラクターに参考にされており、彼女の独特の口調や表現が不二子の魅力を引き立てる要素となっています。
出演作品
マリアンヌ・フェイスフルさんは、音楽活動に加えて多くの映画やテレビ作品にも出演しています。以下は彼女の主な出演作品のリストです。
映画
- あの胸にもういちど (1968年)
- アラン・ドロンと共演し、彼との不倫関係に落ちる女性を演じました。
- ロックン・ロール・サーカス (1968年)
- 彼女の音楽的才能を活かした作品です。
- シスター・モルヒネ (1969年)
- 彼女の音楽キャリアにおいても重要な曲の一つです。
- マリー・アントワネット (2006年)
- マリア・テレジア役として出演し、映画界に復帰しました。
- やわらかい手 (2007年)
- 61歳で主役を演じ、高い評価を得ました。
- メイド・イン・USA (1966年)
- ジャン=リュック・ゴダール監督の作品で、特別な役割を果たしました。
楽曲
マリアンヌ・フェイスフルさんは、数多くの楽曲をリリースし、音楽キャリアを築きました。以下は彼女の代表的な楽曲の一部です。
- As Tears Go By (1964年)
- 彼女のデビューシングルであり、ローリング・ストーンズが作曲した曲です。
- Broken English (1979年)
- 同名のアルバムに収録されており、彼女の代表作の一つです。
- The Ballad of Lucy Jordan (1979年)
- 彼女の感情豊かな歌声が際立つ楽曲です。
- Love in a Mist (1967年)
- 彼女の初期のヒット曲の一つで、独特のメロディが特徴です。
- Rich Kid Blues (1984年)
- 彼女の音楽スタイルの変化を示す作品です。
影響と追悼
フェイスフルさんは1960年代のロックスターのアイコンとして知られ、特にローリング・ストーンズのミック・ジャガーとの恋人関係でも有名でした。彼女の死去を受けて、元恋人のミック・ジャガーは自身のインスタグラムで追悼の意を表し、「彼女は素晴らしい友人であり、美しい歌手であり、素晴らしい女優でした」と述べています。
ホッソー
マリアンヌ・フェイスフルさんの死去は、多くのファンや関係者にとって大きな悲しみとなっています。彼女の音楽と映画での業績は、今後も多くの人々に影響を与え続けるでしょう。また、彼女の存在は峰不二子というキャラクターに深い影響を与え、その魅力を形作る要素となりました。
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