名取幸政さん、胆嚢癌で死去 – 82歳の俳優の最後の瞬間

俳優の名取幸政（なとり・ゆきまさ）さんが、2024年12月21日午後11時42分に胆嚢癌のため東京都内の自宅で亡くなったことが、12月24日に報じられました。享年82歳でした。

名取幸政さんの経歴

名取幸政さんは1941年9月9日に大阪府で生まれました。彼の経歴は以下の通りです。

学歴

• 大阪市立扇町商業高等学校を卒業。
• 多摩美術学園演劇科を卒業。

劇団活動

• 1963年：劇団青年座に入団し、俳優としてのキャリアをスタート。
• 劇団公演に多数出演し、特に舞台「ブンナよ、木からおりてこい」や「フォーカード」などで知られる。

テレビドラマ

名取さんは多くのテレビドラマにも出演しており、代表的な作品には以下があります。

• 大河ドラマ（NHK）
• 白い巨塔（1978年、フジテレビ） – 大阪高等裁判所の陪席判事役
• Gメン’75（1981年、TBS）
• スケバン刑事（1985年、フジテレビ）
• 仮面ライダーW（2010年、テレビ朝日） – 左翔太郎（老人）役
• エール（2020年） – 松宮和俊役

映画

名取さんは映画にも出演しており、以下の作品が代表的です。

• 夢（1990年）
• まあだだよ（1993年）
• 武士の一分（2006年）

声優活動

名取さんは声優としても活躍し、アニメや吹き替え作品に多く出演しました。

• 機動戦士ガンダムΖΖ（ウォン・リー役）
• 名探偵コナン（主任、茶店店主役）
• フランダースの犬（劇場アニメ、ホランド役）

最後の舞台

名取さんの最後の舞台は2024年3月に上演された「兵卒タナカ」で、彼はその後、健康上の理由から入院していました。

最後の瞬間と家族葬

名取さんは、11月中旬に「検査入院をしてくる」と連絡をしており、その後の急な訃報に関係者は驚きを隠せない様子でした。葬儀告別式は家族葬として執り行われる予定です。

名取さんの影響と追悼

名取幸政さんは、数十年にわたり日本の演劇界に貢献してきた俳優であり、多くのファンに愛されていました。彼の突然の死は、多くの人々に衝撃を与えています。最後まで舞台に立ち続けた彼の姿勢は、後進の俳優たちにとっても大きな励みとなるでしょう。